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大学選びは辛い時代です

大学選びの基本は脳みそを鍛えてくれる、つまり考え抜く力を養成してくれる大学を選ぶべきです。
養成してくれると書きましたが、これは学生が受け身になるということではありません。
ゼミや教室で教員と学生が一体になり、ある事について侃侃諤諤の議論などをして一つの着地点を求めるというものです。
人数は20名までが良いでしょうが、財務力の弱さが日本の大学教育に立ちはだかります。
これは受益者負担、OB、国庫そして基金の運用益などによって克服しなくてはなりません。

しかし大学教育は議論だけでは満足できません。
一般教養を身につける場でなくてはなりません。一般教養とは何でしょうか。
平たく言えば、社会を生きる基本力でしょう。
文系の学生であれば化学、科学、物理、地理、生物などの基本的な知識をつけること、理系の学生であれば歴史、経済、倫理、文学、政治などの知識を身につけるべきでしょう。
そして両者に共通して必要なことはボランティア精神と語学力(特に英語)です。
米国の例が優れているとは言いませんが、東岸の一流とされる大学では入学後2年間はボランティア活動を認めているようです。
米国人に包容力が大きいなと感じる理由は、こうした理念が底辺にあるからでしょう。日本人が見習わなければならないことです。

一般教養を身につけながら、それぞれのコ-スの専門力を突き詰めなければなりません。
この段階ではある程度、いわゆる専門バカは排斥されています。
議論で鍛えたことが役に立ちます、科学を研究していて歴史の知識が役に立つことがあります。
一つの専門だけがエベレストのように高く、他はチベット高原のように低くては満足な社会人にはなれません。
いずれの大学生も人には負けない専門分野を持っていて、他の分野も階段状に高くしてゆくことが理想なのです。

さて、今日の大学選びは間違っています。
高校生も、教師も受け入れる側の大学も考え方が間違っています。
今に始まったことではありません。明治以来、大学は変わろうとしなかったからです。
世の中は激変しましたが、大学は130年間変わらないのです。
大学が変わらなければ受験生は辛い選択を迫られます。
適材適所ではなくて、偏差値によるふるい分けしかないのです。
最近の政治を見ていても分かるように、如何に考える力がない人が一流と言われる大学を卒業したのかということが白日の下になりました。そう言っても大学改革はすぐには出来ません。
大学選びにはつらい選択が待っています。

ただ偏差値が高いから、医者がよさそうだからなどの理由で、大学を選択するのは止めてほしい。
大学へ行って何を学び、社会に出て何をするかで大学を選んでほしい。
大学へ進んで新たな刺激を受け、方向転換をするのもいいのではないでしょうか。
大学へ入ってからの人生は60年以上あります。
山あり谷ありです。月並みの結論ですが、健康と強い意志で人生を乗り切っていただきたいと思います。

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